サプリメントも活用しよう!
ビタミンCで手軽にフェムケアを
その効果や働きを知れば知るほど、わたしたちの健康と美容にとって欠かせないことがわかるビタミンC。特に紫外線が強く、暑さでバテ気味な夏や、妊娠や授乳期には積極的に摂りたい栄養素です。そこで、ビタミンCの研究を続けている薬学博士の武藤徳男先生に、より効果的なビタミンCの摂り方について教えていただきました。
妊娠・授乳期に重要なビタミンC
現代人は、ビタミンCが不足しがち!?
ビタミンCの1日の推奨摂取量は100㎎。
野菜や果物を取り入れたバランスのよい食事を三食食べていれば、数十㎎は摂取できているはず、と武藤先生は言います。
ただし、ストレス、飲酒・喫煙など生活環境の乱れがちな現代人は、ビタミンCが不足しがちだとも言われているので、意識して摂ることが大事です。
妊娠・授乳中をはじめ、女性に欠かせない栄養素
妊娠・授乳中の女性は、より多くのビタミンCが必要だと言われていて、妊娠中は110mg/日、授乳中は140mg/日の摂取が推奨されています。胎児の発育にビタミンCは欠かせず、また母乳の中にもビタミンCがたくさん含まれているためです。しっかりビタミンCを摂って健康でいることが、胎児や乳児の健康にもつながります。
また、年を重ねると減少するのがコラーゲンです。コラーゲンの減少は、関節痛や骨粗しょう症を引き起こす原因に。コラーゲンの効果を高めるために欠かせないのがビタミンCです。骨や筋肉をしっかり作るためにもビタミンCは重要な役割を果たしています。
ビタミンCを食事で摂るには?
ビタミンCが多く含まれている食材
日常の食事からも自然とビタミンCは摂取できているといっても、やはり意識的に摂りたいもの。ビタミンCは体内で合成できないため、さまざまな食べものから適量をバランスよく摂取することを習慣づけることが大切です。
参照:食品成分データベース(文部科学省)
https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html
※すべて生食での含有量
熱と水に弱いビタミンCを上手に摂るには?
ビタミンCは熱に弱いため、調理することで効果が減少してしまうという難点があるので、サラダなどで生食するのがベターです。ただし、じゃがいもなどの根菜類はビタミンCがでんぷんによって保護されているので、調理後も分解されにくいそう。
また、ビタミンCは水溶性のため、水にさらし過ぎたり、洗い過ぎたり、ゆで過ぎたりすると失われやすいので、調理するときには気をつけましょう。
ビタミンCのかしこい摂り方
1日数回に分けて摂るのが理想的
熱に弱く、体内で分解されやすいビタミンCは、「小刻みに摂取するのが理想的」と薬剤師の南木さんは言います。1日の推奨摂取量100㎎を20㎎ずつ1日5回に分けて摂取できると、より効果が発揮されるそう。その理由は、ビタミンCの血液中濃度が3~4時間で元に戻り、代謝物などと共に尿と一緒に排出されてしまうからです。
毎日、継続して摂取することが何より重要
ビタミンCは体内蓄積量が少なく、体外に排泄されやすい性質です。私たちのからだはストレスや環境によって毎日、活性酵素が発生しています。それを取り除くためにも毎日安定した量のビタミンCを補給していく必要があります。
サプリメントも活用しよう
忙しい人も、継続して摂るための工夫を!
食事から十分なビタミンCを摂ることが難しいと感じているようなら、サプリメントを活用するのも一つの方法です。3〜4時間で体内から減少してしまうビタミンCだからこそ、サプリメントを有効活用することで、1日のなかで数回に分けて、継続して摂取しやすくなります。
最近は、「安定型ビタミンC誘導体」という、生体内外でも安定なビタミンCが注目されています。安定型ビタミンC誘導体が使用されているサプリメントであれば、効果が7~8時間持続するため、1日2回の摂取でもよい、と武藤先生。忙しいわたしたちにとってうれしいポイントです。
妊娠中や授乳期はもちろん、どんなライフステージでも私たちが健やかに過ごすために欠かせないビタミンC。食事とサプリメントを上手に取り入れることが無理なく続けるコツかもしれません。まずは、今日の食事から、ビタミンCを意識してみてはいかがでしょう。
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